手紙は基本ルールが大事!

手紙の書き方には基本の形式があります。友達同士で交換する手紙には必要ありませんが、目上の人やかしこまった手紙を書く時には失礼のないように必ず押さえておきたいポイントがあります。逆に言えば、これさえ覚えておけば、どんな相手にも自信を持って手紙を書くことができるというわけです。

手紙は大きく分けて「前文」「主文」「末文」「後付け」の4つで構成されています。「主文」以外は慣用句やパターン化された書き方があるため、基本を覚えてしまえば、失礼のない手紙を書くことができます。また、相手によって基本の形を変えれば、バリエーションが増えて楽しくなりますよ。

「前文」では前略、拝啓などの頭語に続いて時候の挨拶、相手の安否を気遣うことば、日頃の感謝などを伝えます。「主文」は用件ですが冒頭に起語と呼ばれる「さて」「また」などを入れると流れがスムーズです。「末文」は用件の結びの言葉や相手の健康を気遣う言葉など、手紙の内容によって変えるとよいでしょう。最後に頭語に合う結語を書きます。 これに日付、自分の名前、相手の名前を入れればOKです。相手の名前は冒頭に「●●さんへ」と書く人もいますが、これは正式な手紙ではご法度です。相手の名前は一番最後に「●●様」と入れるのが正しいルールです。

こうしてみてみると全く難しくないことに気付くはずです。いきなり用件から入るのではなく、「お元気ですか」「お変わりございませんか」など、普段から手紙を書くとき、自然にこのような流れで書いている人も多いのではないでしょうか。さあ、基本を覚えて心のこもった手紙を書いてみませんか。