猫の瞳孔で時間がわかる!?

1日24時間、人は皆、時計を見て時間を確認しながら過ごしています。家の中には掛け時計や置時計がありますし、外に出ても腕時計やスマホが時間を教えてくれますね。ですから、時間がわからなくて困ることはほとんどありませんよね。けれども、昔、時計がない時代はどのようにして時間を確認していたのでしょうか。日時計や水時計、砂時計など、いろいろなものを利用していた頃もありましたが、江戸時代に利用されていたのは、ナント「猫の目」だというのですから驚きです。

猫の目って大きくてまん丸で可愛いですよね。目力もバッチリ。実は猫の目は光の強弱により、瞳孔の開き方が変わってくるのです。その開き方の具合によって時間を認識していたようですよ。それなら猫じゃなくてもいいのでは?と思った人も多いかもしれませんが、この特性は猫だけのもので他の動物では見られないのです。

そこで気になるのが実際にどのようにして時間を計っていたかということではないでしょうか。瞳孔がしっかり開いて丸く見える時は「六ツ」といい、午前6時と午後6時ごろ、瞳孔が卵型に見える時は「五七」といい、午前8時と午後4時ごろ、瞳孔が柿の種のような形の時は「四ツ八ツ」といい、午前10時と午後2時ごろ、そして、瞳孔がほぼ閉じた状態を「九ツ」といい、正午ごろだということです。

ただ、これはあくまでも忍者が使っていた時間確認の方法ですので、一般の人が使っていたかどうかは定かではありませんが、豊臣の時代に猫を連れて歩いていた武将もいたようですよ。自宅に猫を飼っている方はぜひ瞳孔を確かめてみてはいかがでしょうか。時間を意識しながら愛猫の瞳を覗くのも楽しいかもしれませんね。